福岡を拠点にディプロマ・オイリュトミストとして約25年間活動し続ける宇佐美陽一さんをチューターに迎え、「奏でる身体」をテーマに“日本人の身体性と音の関係”についてたっぷり交わし合います。
<チューターメッセージ>
「奏でる身体」というテーマは、内容整理にいくつかの方法がありそうだ。ひとつの試みとして今回は、日本人の身体を基盤に見ていきたい。まず、からだ▶器として、意識的な人工自然が楽器の内側にある磐笛、琵琶、能管を。み▶耳は「身の中の身」として、鼓膜と耳小骨、統合的感覚の「き く」、sensus communis 健康的な人間の感覚、角田忠信とシュタイナーの聴覚論を。ほね▶凍れる音楽として、オイリュトミーの骨格インターヴァル、背骨と音階、 ゲーテの音楽論を。これらを踏まえた上で、こえ▶拡張された音楽身体として見ていけば音楽の身体論的試みとなりはしないかと思っている。(宇佐美 陽一)
※今年2月に出版された初の著作『身体造形思考ノート』(花書院)には、宇佐美さんの思考の基盤となる「身体造形思考」についての考察と実践の軌跡が克明に綴られています。(編集:瓢箪座)。書店の他、遊会の当日「アート食堂3号線」でも購入可能です。瓢箪座でも取り扱っています。